メキシコ セノーテ TDIフルケイブダイバーコース
テクニカルダイビングコース
11/1に出発して、ケイブダイバーの聖地セノーテにやってまいりました。
今回はいくつかのコース開催のため、セノーテにやってきましたが、第一弾は、フルケイブダイバーコースです。11/2~11/9の8日間のケイブダイビングです。
今回は、講習生の、Iさん、こうちゃん、そしてトレーニングで栃木のラズリの人見さん そしてベンチャーブルーのTさんも参加されました。
現地ではイグアナダイバーズさんとプロテックさんにお世話になりました。
今回のセノーテでは、できるだけケイブダイビングを一緒に探検しながら、たくさんのノウハウを吸収してほしいと考え、日本でも、プールトレーニング、海洋でのトレーニング、そして九州 稲積水中鍾乳洞でのトレーニングを繰り返し行い、スキルを高めてセノーテに挑みました。
きちんとトレーニングを積んできたことで、本当に楽しくケイブダイビングを行うことができました。
ケイブダイビングを行うには、さまざまな能力スキルを身につけなければなりませんが、常に維持すべきことは、快適性です。今回の参加者もケイブダイビングがとても上手になり、気持ちよくケイブダイビングを楽しんでいる姿をみることができてインストラクターとして本当にうれしいことです。
ケイブダイビングは、30年前までは最も危険なスポーツとされていました。
しかし海外のケイブの開拓者たちは、どうしたら事故を防げるのか事故分析してケイブダイビングのゴールデンルールを確立しました。
このルールは偉大で、このルールが厳格に守られていた2007年から2017年の間に、セノーテのあるユカタン半島では、ケイブダイビングの事故は私の知る限りゼロです。
その後、セノーテでいくつかの事故がありましたが、これはケイブダイバーが世界中からセノーテにやってくるようになりケイブダイバー人口が増えたこともありますが、過信や形骸化によりケイブダイビングのゴールデンルールが守れていなかったからというのが大きな理由です。
過信せず、ゴールデンルールに従い、ディフェンシブなケイブダイビングを行うことで、どんなダイビングよりも安全に潜る事ができるようにもなります。私たちはその極意を伝えるためにケイブダイビングインストラクターとして存在していると思います。
このゴールデンルールは、知識として学ぶだけでは理解することができません。
基礎的なダイビングスキルを完成させ、アウェアネスが発揮された状態を維持し、快適に潜れるようになることが重要です。
そのうえで、さまざまなトラブルシューティングを水中で経験し、的確な判断ができるようになることです。
私たちケイブインストラクターは、ケイブダイバーのCカードを販売しているわけではありません。
私たちが提供しているのは、ケイブダイバーとして安全にダイビングを行うためのスキルや知識、そしてケイブダイバーに必要なマインドです。ケイブダイビング能力開発トレーニング費用としていただいています。つまり、私たちケイブインストラクターはケイブトレーニングを提供しているにすぎません。
スキルについては、繰り返し磨き続けことが重要です。結果どんなトラブルが起きても冷静に対応できるようになります。マインドは、自身について過大評価も過小評価もせず、見栄やエゴを捨て、自分自身の真の状態をオープンマインドに把握してもらうことが大事です。
ケイブダイバーとして整ったと、自身でもチームメンバーからみてもインストラクターからみても認められたときに、ケイブダイバーのCカードを自分の力で得ることができるものだと考えています。
今回のご参加の講習生2名も、トレーニングの2名も、前向きにスキルやマインドについて、理解を深め、トレーニングに励んでくれました。
常々思うのは、ケイブダイビングは本気でトレーニングして成し遂げた人だけが楽しめる真の遊びだと思います。海外でケイブダイバーが尊敬されるのは、人間性も含めて真摯に取り組む姿勢が評価されているからだと思います。
私はTDIが提供するケイブダイビングコースを誇りに思っています。
TDIフルケイブダイバーの定義は、レクリエーションダイビングの範囲で考えられています。
もちろん、TDIのノウハウをもとに、そこから探検家になっていくことも可能です。
ケイブはリスクの高い環境です。その中で、いかに安全に潜れるのかスキルとマインドを整え、ケイブダイビングを楽しむことが一番の目的です。やるべきことはきちんと習得しなければなりませんが、必要以上に過度なトレーニングまでは行いません。本当にバランスのとれたコースになっています。
また世界中のケイブ環境で、TDIが最も名前が知れ渡っており信頼の証となっていることも私たちの誇りです。
ケイブに興味のある方はお気軽にお問合せください。
ケイブダイビングを始めるうえで、どうしたらいいのか、お話しさせていただきます。
written by かとう だいすけ