九州 稲積水中鍾乳洞 TDIイントロケイブダイバーコース
テクニカルダイビングコース
九州の稲積水中鍾乳洞でTDIイントロケイブダイバーコースを開催しました。
初日は、デイモンズカバーンから、浅くて起伏にとんだ地形でラインワークを中心にトレーニング
残りの日程は、アビスオブミラクルから梯子を使ってエントリーしました。
国内でケイブダイバーコースを開催できるスポットもあるのです。たしかにメキシコのセノーテやアメリカのフロリダで本場のケイブ環境で習うケイブダイバーコースもおすすめです。
しかしながら、せっかく日本国内にも水中洞窟は多数あるのですから、これらを潜るためにケイブダイバーになることもひとつの理由です。
これからも国内のケイブ環境を水中洞窟探検家のみなさんと開発して、遊べるケイブを増やしていきたいです。もちろん安全第一で、ケイブの環境を大切に守り、地域の皆さんと信頼関係を築きつつじっくり行っていきたいと思います。
いま日本でも海や泉や地底湖から潜るケイブダイビングは行われています。
しかし資格なく経験だけで、案内しているガイドさんも増えてきています。
たしかにトレーニングなく、簡単にケイブダイビングを体験できることはラッキーと感じるかもしれません。しかしそれは本当にラッキーなのでしょうか。
ケイブダイビングのメッカであったフロリダでは、1970~1980年代に本当に多くのダイバーがケイブで命を落としています。そのためにケイブダイビングを学ぶコースができ資格制になったのです。
ケイブダイビングは、リスクを学んでいないとその危険に自分で気づくことはなかなか難しいものです。ケイブダイバーコースができてからは事故は激減したのがその理由です。
18年前にフロリダで、僕がケイブトレーニングを受けました。レジェンドケイブダイバーのラリーグリーンからケイブ資格を取得したのですが、彼に言われたのが、『冗談抜きで、海のダイビングインストラクターが一番洞窟で事故を起こしてきた歴史があるんだ。』という言葉に身が引き締まりました。
海でたくさんの経験を積んだインストラクターは洞窟に対して過信してしまう傾向があるようです。
ダイビングガイドの中には、本格的な洞窟に無資格で連れて行ってくれる方もいます。
しかし、ダイバーのみなさんに覚悟を確認したいのですが、『ダイビングに命をかける必要はありますか? 本当に行ってみますか?』このセリフは、今年2月放映のクレージージャーニーにちょっと出演した時に、洞窟を潜りたいというディレクターに僕が発した言葉です。ぜひ同行したいというバイタリティのあるディレクターもこの一言で行くことを断念しました。
好奇心に蓋をするつもりまったくありません。お伝えしたいのは、遊びに手軽に命をかける必要があるのか?ということです。
例えば、スクーバダイビングは、潜在的なリスクから考えると、事故率はとても低いアクティビティです。それはCカード制度のおかげです。またそのCカードコースがしっかりとしたものであったり、担当するプロの安全管理体制が整っていれば、起こらなかった事故もあるでしょう。
ケイブダイビングはとても魅力的です。アドベンチャーな遊びが好きな人や、絶景を見たい人には最高の遊びです。しっかりトレーニングを受ければ、安全を確保できます。もちろん通常のダイビング同様に潜在的なリスクが潜んでいることを理解することも大切ですね。
ぜひ経験を積んだ、安全性の高いケイブダイビングコースを開催しているケイブインストラクターの元で、学んでほしいと思っています。
稲積水中鍾乳洞では、入門編のTDIカバーンダイバーコース、中級のTDIイントロケイブダイバーコースが開催できます。そして上級のフルケイブダイバーコースも開催可能なのですが、現在、必要な条件をすべて網羅できていません。これから検討して最終段階の認定までできるようにして、日本国内での認定ができるようにしていきたいですね。
またフルケイブダイバーになったあとも稲積には、難易度の高いルートがいくつもあり飽きることがありません。僕もいまだにワクワクしているケイブです。
稲積水中鍾乳洞についてはこちらをご覧ください。
TDIイントロケイブダイバーコースに興味のある方はこちらをご覧ください。
稲積水中鍾乳洞の案内看板もアップしておきます。ぜひ洞窟の予習して稲積へ!!
秋以降でカバーンダイバー向けの稲積イベントも企画中です。
ぜひカバーンダイバーになって、稲積水中鍾乳洞を探索してみましょう。
コースのあと、探検とラインの整備をしました。
そちらのブログはこちらです。
加藤 大典 (Daisuke Kato)のダイビングブログ
週末は、九州 大分の稲積鍾乳洞で、TDIイントロケイブダイバーコースを開催しました。 コースのブログ記事はこちら コースを終えて、もう一日滞在して、ケイブエクスプローラーINAZUMIの大...
written by かとう だいすけ