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ツアー報告

Tour Report

TDIカバーンダイバーコース 西伊豆 雲見田子

テクニカルダイビングコース


今回は、スペシャルな方たちとカバーンダイバーコースを開催しました。

洞窟探検家の吉田勝次さん すでにケーブダイビングのトレーニングを始めていまして、今回はカバーンは再トレーニングです。
そして大阪のダイビングショップ ビッグブルーのマネージャーの平石さん
そしてテクニカルダイビングコースも頑張っているSDIインストラクターの髙阪さん




TDIカバーンコースの最小日数は二日間なのですが、しっかり洞窟ダイビングについてお伝えしたいので、evisでのカバーンダイバーコースは、学科、ランドワーク、プールトレーニングに2日間かけてから、2日間の海洋実習に行っていますので、4日間のトレーニングコースになります。




カバーンとは何か?
テクニカルダイビングにおけるカバーンの定義は、陽光が見える範囲の洞窟ダイビングのことを指します。
つまり、いつでも帰り口である洞窟の入り口が見えている範囲ということになります。常に陽光がさしているところを意識しながら、洞窟の入り口が分からなくなる真っ暗闇の洞窟であるケーブエリアに侵入しないように気をつけることがとても重要ですね。
海など、水面までのアクセスが開放されている水域をオープンウォーターと呼んでいまして、通常のダイバーはこの範囲でダイビングを楽しんでいます。しかし、世界中洞窟に潜るダイブサイトはたくさんありますね。洞窟はオープンウォーターエリアのように直接浮上ができない環境です。オーバーヘッド環境とも呼ばれていて、なにかあっても出口まで安全に戻るためのノウハウが必要です。
一番危険なことは、その危険性について知らないことです。小さな洞窟では、そうそう事故が起こる可能性は低いかもしれませんが、中には、知識やトレーニングを積んでいないダイバーが潜るには、洞窟ダイバーとして、リスク感じてしまうダイブサイトもあるんです。






このコースは、これからケーブダイビングコースに進む人のための登竜門でもありますが、
ダイバーのみなさんには、洞窟を潜る可能性があるのであれば、このカバーンダイバーコースを受講をお勧めします。

カバーンコースに参加するメリット
例えば、何の準備もなく洞窟ダイビングを行うことになり、潜ってみたら怖くなってパニックになり事故になってしまう場合もあります。事前のチェックとして、オーバーヘッド環境つまり閉鎖環境に潜ること、何かあったときに対応できるスキルやメンタルが備わっているのか、洞窟ダイビングが自分に向いているのか知ることができます。
次に洞窟で潜るためのスキルが身に付きます。洞窟の中は水底にたまっているシルト(沈殿物)をフィンキックなどで巻き上げてしまいますが、巻き上げないフィンキックテクニック。ライトコミュニケーション方法などのハンドシグナルに変わる洞窟内でのコミュニケーションスキル。ダイビング知識やスキルのアップデートもできて参加する価値はとても高いです。洞窟に潜らいいとしても得られるスキルは普段のダイビングでも役立ちます。
いまはまだ渡航が難しいと思いますが、メキシコのセノーテなどでのダイビングを計画されている方は、事前トレーニングとしてもとても価値がありますね。中にはカバーンダイバー資格がないと入れないセノーテもありました。

今回はダブルサイドマウントダイバーが多いですが、写真でもわかるように通常のシングルバックマウントでの参加もできるのがTDIカバーンダイバーコースです。シングルの場合でもメインのレギはロングホースがおすすめです。




二日間の名古屋でのトレーニングが完了し、海洋実習に出発です。行先は西伊豆の雲見です。
カバーンダイバーコースのトレーニングが可能な数少ないダイブサイトです。




学科やランドワーク、そしてプールトレーニングの集大成として自然環境である海洋にて、様々な達成項目を試していきます。
本当に伝えるべきことが多岐にわたりますし、こうした実践の中で、ケーブインストラクターの見守る中、予期せぬトラブル対応トレーニングまで行うことは、頭で理解して、心底身体でトレーニングの理由や意味を知るチャンスをたくさん作ることは重要です。今回もただスキルをクリアするためだけの講習ではなく、カバーンダイビングにおける大事な事柄を様々な方法でお伝えしました。








みなさんこれまでのトレーニングや経験の成果もあり、カバーンダイバーコースも無事に修了できました。
それではこれからもSAFE CAVERN DIVINGを楽しみましょう。


written by かとう だいすけ