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ツアー報告

Tour Report

西伊豆 大瀬崎 TDI減圧手順ダイバーコース

テクニカルダイビングコース


週末のテクニカルチームは、大瀬崎で減圧手順ダイバーコースでした。
Kさんはバックマウントダブル、Tさんはサイドマウントダブルでの参加でした。








二人とも器材は少し使い込んでもらってこのコーススタートです。
以前からスタンダード以外で大切と思うトレーニングをプラスして行うようにしていますが、TDI減圧手順ダイバーコースのスタンダードにはリストされていないですが、このレベルで身に着けておくべきトレーニングを加えています。一見するとあの人たちなんであんなことしているのだろうと思われてしまうことですが、15年間テクニカルダイバーを育ててきて、いろんな場面を想定すると、どんどん大切なことが増えてくるのですね。
もちろんコースのスタンダードを完了することも大事ですが、テクニカルダイバーとして、そしてダイバーとしても大切なことはできるかぎりコースの中でスキル強化していきたいと思っています。
知識、スキル、マインド等、トータルして、安全で信頼されるダイバーになってほしいですね。

確かに一流のテクニカルダイバーさんたちと比べると、テクニカルダイバー初心者さんは、足りないところはたくさんあるでしょう。はじめはまだまだ洗練されていないところもあるでしょうし、トレーニング(講習)と経験(ファンダイブ)のバランスを取りながら、日々学んでいく部分も大きいと思います。ダイビングの安全を考えたときに、最も大切なのは、自分の力量にあったダイビングができるかどうかです。ですから、講習の中で大切にしていることは、インストラクター評価とダイバーさんの自己評価がイコールになるようにデブリーフィングで話しています。なぜなら、ダイビングの事故は、自己評価が正しくできない人、または他者の助言が聞けない人が起こしていることが多いです。ですからいろんな意見を取り入れられるオープンマインドさを身に着けてもらうことが初心者テクニカルダイバーを育成するうえでとても大事なことだと思っています。
2年ほど前に『テクニカルダイバーは威張ってはいけない』というブログも書いていますので、ぜひ読んでみてください。

今回のお二人も、とても前向きに、そしてオープンマインドにコースを受講してくれました。
この4日間で素晴らしい成長をされていました。このコースの達成項目としては、まだ課題を残しています。
また次のトレーニングで、仕上げていきましょう。

今回は、ひとつ大きな失敗をしました。一日目の大瀬崎湾内の最終エキジット時間を10分ほどオーバーしてしまいました。
エントリーの時間は十分に余裕のある時間帯にスタートしたのですが、講習生の器材の不具合など時間がかかり結果、遅刻してしまいました。時間厳守は当たり前ですから、言い訳は無用です。こういったことも厳格に守らなければいけないと大きく反省しています。現地サービス様などにご心配おかけしましたm(__)m


written by かとう だいすけ