Tour Report

TDIエクステンディッドレンジダイバーコースを開催しました。

このコースはTDIのエアディープの最高峰クラスになります。
水深55mまで可能なダイバートレーニングを行います。

日本の潜水士のルールも近年改正され、
コマーシャルダイバーの世界では、40m以深では、ヘリウムなどを使用する混合ガスが必須となっていますね。

例えば減圧手順ダイバーは45mまでトレーニング可能。
このエクステンディッドレンジは55mまでトレーニング可能。

えー　これって危険では??

とダイバーの常識では思ってしまいますね。

絶対的に言えることは、

一番安全なのはトライミクスダイビングが40m以深では間違いありません。

しかし、場所により供給が難しかったり、高価であったり、
そしてこんなこともあるかも。(私は経験済み)
トライミクスを予約し、沈船をじっくり楽しもうと思っていたら、
当日の朝、機械が壊れて、トライミクスが作れないということもあるかも。
もしもエクステンディッドレンジトレーニングをやっていたら、空気である程度の水深なら対応できるときもあります。

このように理想ではないが、臨機応変に対応することもできるため、
トライミックスと合わせて、エクステンディッドレンジトレーニングも行っておくとよいと思うのです。


では空気で40m以深に潜ることがなぜ可能なのかですよね。

まず一つ目は、窒素の問題ですが、40m超えたら間違いなく窒素ナルコシスの影響が誰でもあります。
もしも俺は40m超えてもナルコシスになることはない!!
と豪語する人がいたら、それは間違いです。気が付いていないだけで、誰もがナルコシスになっています。
では、テクニカルダイバーは40m超えて空気で潜れる資格が得られるのか?
これは、徹底した浮力コントロールトレーニングに理由があります。
その理由については、ぜひコースに参加して聞いてみてくださいね✨

二つ目は、酸素の問題が挙げられますが、水深55mでも空気の酸素分圧は1.4気圧です。
つまりナイトロックスダイバーか使用する酸素濃度の上限と同じですから、実は酸素のリスクはとても低いのですね。



あと、テクニカルダイビング(レクリエーショナルダイビング)において、
コマーシャルダイビングの規制の影響はないのか?
これについては問合せ中です。

ではコース開催については、超えていいのか??
減圧手順もエクステンディッドレンジも必須条件として、
トレーニング水深40mとること。
つまり日本の基準の範囲でもトレーニングは可能なんです。

西伊豆田子のいつものお宿のご飯は今回も最高でした(^O^)