西伊豆 大瀬崎 TDI アドバンスドナイトロックスダイバーコース
テクニカルダイビングコース
TDIアドバンスドナイトロックスダイバーコースを開催しました。
数年前からTDIでもサイドマウントでのコース受講も正式に認められております。
今回のメンバーもサイドマウントコースに参加し、1年以上使用されている方たちです。
DSMBを使用することをマスターし、水深管理とガススイッチの確実な方法を学び、
セルフコントロールで2ガスを扱えるようになりました。
参加した講習生の方たちからは、『奥が深い』『サイドマウントにさらにデコボトル取り付けてもある程度安定できた』『認定はされたけど、ますます練習して磨きをかけたい』など前向きなコメントをもらいました。
画像のとおり理想的なサイドマウントのフォームにはまだまだこれから!!ますますの上達も楽しみですね。
器材コンフィグにこだわり、サイドマウント&アドバンスドナイトロックスダイバーの見本となるように繰り返しトレーニングに励みましょう。
ご参加のお二人様、これからも酸素と仲良く安全なダイビングをしていきましょう。
1月からのテクニカルトレーニングツアーへのご参加もお待ちしています。
IANTDのアドバンスドナイトロックスとの違い
このコースはテクニカルダイビングの入門編になるのですが、
別のテクニカル指導団体のIANTDとは内容が違います。
同じ名前であって内容がちょっと違うのです。
IANTDのアドバンスドナイトロックスは、TDIでいうところのアドバンスドナイトロックスと減圧手順が一緒になっているコースだそうです。
よってTDIアドバンスドナイトロックスでは、減圧手順を含むダイビングは行わないため、それ相応のレベルでの認定となります。
よってIANTDの方たちからすると、そのレベルで認定していいの?
という疑問をもたれることもあります。
先に述べた通り認定内容の違いがあるのが理由です。
ステージデコ(段階式減圧停止ダイビング)を行うことはありませんので、
IANTDのアドバンスドナイトロックスよりも、難易度低いわけです。
TDIのアドバンスドナイトロックスの有効性としては、
減圧停止を伴わないので、
レクリエーショナルダイバーレベルの方が、
加速減圧を目的として取得される方も大勢います。
これ考えたらわかりますが、とても利用価値があります。
とくにナイトロックスの普及していないエリアでは、
その効果はてきめんです。
自分自身でどのように安全に酸素を管理するのか、
またチームでどのように安全のチェックを行うのか、
ここが講習の要になります。
2ガスコントロールできるようになれば、
体に溜まった窒素ガスを効果的に排出することができます。
酸素が吸えることだけにフォーカスすることの危険性
TDIアドバンスドナイトロックスの認定に対して安易に考えていしまう方もいます。
この考え方に私や私の仲間たちは同意していません。
酸素の取り扱いに関して、浮力コントロールのできない方たちに提供したいと考えるプロの方もいます。
その根拠としては、
水深の浅いところに着底して吸わせればよいとか。
ボートアンカーにつかまって吸えば問題ない。
とこの方々は考えています。
条件に合わない時には、酸素を吸うことを中止すればよいということを、
安全対策として考えていると思います。
しかしこれだけで安全とは到底考えられません。
ダイバーの認定とは、本来その技術や手順を自力でできるであろうということで、認めるわけです。
浮力コントロールができない依存ダイバーレベルの方がダイビングの自己管理をできるかといわれたら、
それは難しいと考えることは容易です。
いくら使用する条件を限定しても、
水深や周囲への注意力なくして、酸素の水中呼吸は安全とは考えられないです。
水中で水深の制限のある呼吸ガスを使用するわけですから、
浮力コントロールがきちんとでき、水深や使用ガスについてしっかり把握できるレベルでなくては
安全の為に行っていることがかえって危険につながってしまいます。
もちろん、使用するガスの酸素濃度を薄くすることで、安全マージンはとれますが、
それでも水深の制限はありますから、きちんとしたテクニックはとても大切です。
常に安全管理者のいる中で使用してもらうということであれば、ある程度安全かもしれませんが、
使用に関して注意が必要なレベルに資格を発行することは世界基準的にも問題があります。
きちんとしたダイバートレーニングが安全ダイビングの道を拓きます。
Have a safety Diving!!
written by かとう だいすけ