SDIレスキュー&ディープダイバー&FIRST RESPONSEエマージェンシーケア&酸素管理 3日間合宿 in北陸越前
スクーバダイビングコース
今回は、レスキュー・ディープ・酸素管理・エマージェンシーケアと複数コースのため、合宿スタイルのトレーニングを越前で行いました。参加者は、チームアントニオから、ヒデさんとレンジャーさん。
そして洞窟探検家の吉田勝次さん、船舶のプロ 土屋さん、そしてインストラクターのみっちがトレーニングに参加しました。
1日目の日中は、レスキュー海洋実習です。
今回の参加メンバーは、各分野のスペシャリストが集まりましたので、しっかりトレーニングを行いました。今回のゴツいメンバーを見ると、まるでレスキューダイバーは屈強な男しか受講できないように思われてしまいますが、そのコンセプトは全く異なるものです。そもそもSDIレスキューダイバーコースのコンセプトは、まずは自分の身を守るためのセルフレスキューが中心です。その次となるのが他者へのレスキュー。バディが困っていることを、自分のできる範囲で手助けするというものです。ダイビングの事故は、事故を起こした人よりも、助けに行った人が危険にさらされる場合も多く、事故発生時に、すぐに自分自身の安全を確保するための判断ができることが大切です。このコースでは、様々なトレーニングをすることで、自分の安全範囲を把握することができるようになります。
SDIレスキューダイバーの受講の前提条件は、オープンウォーターダイバーレベルで経験ダイブ数が、以前は「40のログ」だったものが「15のログ」へ変更されました。このことからも安全のために、初心者さんから受講してほしいというコンセプトであることが分かります。自分の命を守り、バディの安全をサポートできるレスキューダイバーになりましょう。
1日目の日中は ほぼ海辺で過ごし、ひたすらトレーニングを行いました。レスキューを行うのに体力は必要ですが、それよりも重要なのは、何かあったときに最適な判断ができることです。手順を覚え、知識を身につけることにより、ダイビング中のトラブルに最も安全な方法を選ぶことができるようになります。自分のことは自分で対処できるようになりますし、バディに何かあれば、トラブルが大きくなる前にアドバイスやサポートができるようにもなりますので、誰よりも信頼されるバディに成長できます。レスキューダイバーコースではセルフレスキュー法はもちろん、他者へのレスキューを通じ、ダイバーとしての自分を客観的に観て、無理なく安全のための判断が下せるようになります。ダイビングは過信禁物です。ダイバーとして、ちょっと自信満々になってしまっている上級者さんは、初心に帰る意味でも安全に対する新たな気付きという意味でも参加の意義は大きいです。今回のメンバーは超人的体力の人ばかり集めましたので、技と体力を用いて、自分がどこまでできるのかに挑戦してもらいました。しかし、どんな超人でも海にはかないません。自分の技量を知り、これから海でいろいろな経験をしたときにどうあるべきか?今回のトレーニングから個々に気づくことで、さらにトレーニングの意味が強化されていくと思います。器材をどれだけ素早く外せるか? 事故ダイバーを引っ張ってどれだけ泳げるか? ダイバーを引き上げるには、どれだけの力と技がいるのか? 自分の技量を知ることで、いかにダイビングを謙虚に計画しないといけないかがよく理解できます。今回は、最大サイズのつっちぃの体重が100キロ!!!私も久しぶりに100キロダイバーを背中に背負ってビーチに引き上げて、100キロダイバー上げるだけの体力があることが確認できました。小ゴリ(吉田さん)も中ゴリ(ひでさん)も大ゴリ(つっちぃ)の引き上げに成功しました。今回のメンバーの水中レスキューは、まるで格闘技でもしているかのように肉肉しかったですよ(笑)レンジャーさんは60歳!!そしてダイブログもまだまだ少ないですが、すべてのスキルをやり遂げていました。基礎体力もありますし、素直に学ぶ姿勢のマインドも素晴らしかったです。余談ですが、僕は学生のころ、レスキューダイバーを受講した直後に、仲間と川でBBQをしていて、北海道出身の泳げない友人が川遊び中にマジで溺れてしまったのですが、溺れる人のレスキュー法を教えてもらっていたことで、流されていく友人を簡単に救助することができました。川にマスクやフィンを持参していてよかったです。このコースでは、なにかあったときに、身近な愛する人たちを助ける時のヒントを与えてくれるものだと言えます。
海から上がったら、今度は、ファーストレスポンスコースです。
ファーストレスポンスとは、First Response Training Internationalという応急処置の教育機関です。この教育機関では、大人と子供のエマージェンシーケア(CPR AED ケガの対応など) ・酸素管理・血液感染予防といった事故が起きた際に必要な対応方法を学ぶことができます。ファーストレスポンスは数年前に発足した新しい機関で、応急処置関係の基準を司るILCORに準ずる最新鋭の団体です。レスキューダイバーコースに参加する前提条件として、酸素管理やエマージェンシーケアも必要です。これらのコースでは、最新の手順やバックバルブマスクなどの最新機器の取り扱いについても学ぶことができます。みなさんの家庭や職場で事故が起きたときにも役立ち、みなさんが愛する人たちを守ることもできるようになります。
2日目は、朝から学科講習を行い、昼からダイビングトレーニングです。まずは水中捜索トレーニングを行い、そのあと水中意識不明ダイバーの一人での引き上げを、水中発見から一連の流れで見させていただきました。一人で事故ダイバーを救助する大変さを知るとともに、自分の技量をしっかりと把握できたと思います。ダイバーは自分自身の過信もいけないですし、過小評価もよくありません。慎重に自分の能力を理解して、能力とマインドのバランスがとれていることが大切です。夜は、ダイバーの応急処置に不可欠な酸素の取り扱い方を学んでいただきました。
3日目は、午前に学科テストを行いました。体力や技術だけではレスキューダイバーとして完成はしません。知識やマインドも大切です。テストを受けて、考えて、間違えたところをインストラクターとしっかり確認して再理解しました。
午後からはディープダイバーコースで、ボートダイビングで、ディープダイビングに必要なスキルを磨いていきました。
しっかりみっちり、ダイバーとして効果的なスキルアップができました。
みなさまご参加ありがとうございました。
これからも楽しいセイフティダイビングを!!
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written by かとう だいすけ