カバーン
カバーンダイバーコースは、カバーン及びオーバーヘッド環境でのダイビングに関する最小限の技術と知識を身につけるコースで、陽光が進入する限界内のものであり、加えてケイブ・ダイビングに特有の危険も示すコースである。カバーンダイビングコースはケイブダイビング環境における講習を提供する事を意図していない。このコースの目的はカバーンダイビングの適切な計画、手順、テクニックと危険について、ダイバーを訓練する事である。
達成できること
このコースを好結果で終了した時、講習生は直接の監督なしに、カバーンダイビング活動を次の条件付きで行っても良い。
- 陽光の範囲、例えば水面の入り口が見える範囲内。
- 進入はシングルシリンダーでは1/3、ダブルシリンダーでは1/6に制限される。
- 水面より61mである。
- 最大深度は、40mである。
- 減圧停止不要ダイビング
- 制限部位がない所(二人のダイバーが並んで通るには狭い所の意味)
- 適切、又は必要な場合の安全停止。
- ガイドラインが繋がれている事。
- カバーンダイビングに適切な器材が使用される事。
- オーバーヘッド環境内で生命維持装置を取り外さない事。
受講の条件
18歳以上 25ダイブ以上
講習と所要時間
●学科8時間 ●プール8時間 ●海洋4ダイブ
- ご入金後、マニュアルをお渡ししますのでホームワークにてKnowledgeQuestを完了していただきます。
- 来店もしくはオンラインで、答え合わせ形式で学科講習を行います。このコースでは、洞窟潜水で命綱となるラインの扱い方を陸上で丁寧に解説していきます。ここまでで一日必要です。
- コンフィグが準備できた状態でプールをスタートします。時間帯に関してはご希望があればご相談ください。リールワークなどマスターしていきます。
- 海洋実習 事前にプールでの基礎トレーニングを完了してからの海洋実習になりますので、よりテクニカルサイドマウントの内容にしっかり望めます。またevisでは海洋で使用するサイドマウントのリスクを踏まえて海洋使用時のノウハウをお伝えしています。日程は基本的に日帰りツアーを複数回or宿泊ツアーで行っていますが、さまざまなリクエストにお応えいたします。
海洋は2日目ともに2ボートダイビングの設定です。海洋地は西伊豆の雲見になりますが、海況が良くない場合は中止もしくは田子でのトレーニングとなります。
学習講習
- カバーンダイビング規定
- ガス・マッチング手順と異なる容量を含める管理
- 心理学的考察
- 器材に関する考察 A. シリンダーの選択 B. レギュレターの選択 C. BC /ハーネスの選択 D. リールの選択 E. ウエイトの適切な調整
- コミュニケーション A. ハンド・シグナル B. ライト・シグナル C. タッチコンタクト・シグナル
- スイミング・テクニック A. 身体姿勢/バランスコントロール B. 浮力コントロール C. ラインの辿り方 D. スイミングテクニック
- 生理学 A. 呼吸テクニック B. ストレス・マネージメント
- カバーン環境 A. 地質学 i. ボトム ii. 天井 B. ローカルアクセス条件 C. 土地所有者との関係
- カバーン保護
- 問題解決 A. 緊急手順 B. 器材故障 C. シルティングの状況
- 事故の分析
- ダイブ・テーブルの検討と減圧の理論
- カバーン・ダイビング エチケット
プール講習
【ランドドリル】 1. 正しいガイドライン設置のやり方。 2. 正しいガイドラインの辿り方。 3. タッチコンタクトを利用したコミュニケートのやり方。 4. 正しく方向を示すマーカーの取り付け方。
【Sドリルとウォータースキル】
- 適切な事前のプランを立てる。
- 器材点検とギアーマッチング。
- バブルリークチェック。
- 特殊な推進テクニックをデモする。
- 適切な浮力コントロールをデモする。
- 適切な身体姿勢をデモする。
- 適切なストレス分析をデモする。(認識と管理)
海洋実習
【カバーンダイビングスキル】 1. 正しくガイドラインを設置する。 2. 目を開けた時と閉じた時(視界が悪いと想定)にガイドラインを正しく辿る。 3. ガイドラインを辿りながら、バディとエアシェアを行う。 4. ガイドラインを辿りながら、バディとエアシェアを行い、目を閉じてタッチコンタクトを使う。 5. ガイドラインに触っている間にマスクを外し、取り替える。 6. ライト/ハンド・シグナルとタッチコンタクトをデモする。 7. カバーンを探索。 8. バックアップのナビゲーションを参照する。 9. 反シルトのテクニック 10. プライマリーライトの故障を想定して、バックアップライトを使い、ガイドラインを辿る。 11. もし、ダイバーがデュアルバルブ・システムを使用した場合、エアー/ガスバルブ管理。
注意:オーバーヘッド環境内では生命維持装置を外す事は許可されない。
必要器材・持ち物
- プライマリー・シリンダー(※1)
- 残圧計と予備空気源の付いたレギュレーター(※2)
- パワー・インフレーター付きBC、CO カートリッジは不可。
- カバーン環境に適したスーツ
- マスクとフィン スノーケルは携帯タイプ使用
- ライン・カッティングデバイス
- 最低37m(125フィート)のガイドラインのセーフティー・リール
- 予定のダイビングに適した長さのプライマリー・カバーン・ダイビングリール1個
- 予定のダイビングに適した照射時間の電池式ライト2本
- コンピューター又は時計(ボトム・タイマー)と水深計
- スレート、又は水中ノートとペン
- ダイブ・テーブル、又はバックアップ・ダイブコンピューター(推薦)
- ライン・アロー3個
- ウエイト・システム
※1:計画されたダイビングと講習生のガス消費に適当なもの。講習生はダブル・シリンダーを使っても良いが、1/6エアールールに制限される。
※2:必須ではないが1つのレギは、約2m(7フィート)のホースを装着する事が推薦される。
担当インストラクターより一言
洞窟潜水の基本であるカバーンダイビング。通常のダイビングで行う洞窟ダイビング中のリスクに気づくことができ、洞窟に入る場合の安全手順が身に付きます。
本格的なケイブダイビングを目指す人の登竜門ともいえます。
コースコンセプト
1.本場テクニカルゲレンデで通用するテクニカルダイバーを育成します。 2.基礎技術や考え方をきめ細かく伝え、土台作りを大切に行います。 3.不測の事態に備え、自身で気づき考える力を高めます。
注意事項
テクニカルダイバーのCカード自体があなたの能力の代わりにはなりません。テクニカルダイビング環境では、バランスのとれた能力開発がとても大切です。スキルや知識、肉体面も大切ですし、テクニカルダイビングを行うマインドもとても大切な能力です。これらの能力には個人差があり、ある特定の能力部分で、補習やトレーニングが必要になることもあります。探検の世界へは自分のレベルにあった範囲を把握し慎重に楽しむものです。テクニカルのCカードは土台となる能力が問題にならないレベルまでクリアできて認定となります。
講習費用
講習費 | 97,900円 |
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実習費 | 39,600円 |
教材/登録費 | 11,550円 |
合計 | 149,050円 |
その他の費用 | 食事代・宿泊費・レンタル代(いずれも必要な場合) |
※2名以上だと合計から22,000円割引 になります。
※当店にてテクニカル器材セット(レギBCD)購入者は11,000円割引になります。
※実習費にはプール使用料、シリンダー8本、4ボート乗船料、施設入海料等が含まれています。
※教材/登録費にはTDI カバーンダイバーマニュアル、Cカード登録費用等が含まれています。