エクステンディッドレンジ
いわゆるテクニカルディープエアの最高レベルとなるのがこのコースです。
テクニカルの器材やノウハウを拡張させ、50mを超える水深(60m以内)においてボトムガスにエアを使い、浮上時には減圧用のガスを利用して効果的な減圧を行う大深度潜水をマスターしていきます。
大深度潜水に対する危険性や必要となる潜水計画などの知識と技術的テクニックを身につけることができます。
達成できること
- 水深55mまでの段階式減圧潜水を安全に立案することができるようになる。
- 大深度潜水のリスクとその回避法、トラブルが起きた場合の対応などのアクシデントマネージメントができるようになる。
受講の条件
デコンプレッションプロシージャーダイバー以上 18歳以上 100ダイブ以上(30m以深が25ダイブ以上)
講習と所要時間
●学科6時間 ●プール8時間 ●海洋2日4ダイブ
- ご入金後、マニュアルをお渡ししますのでホームワークにてKnowledgeQuestを完了していただきます。
- 来店もしくはオンラインで、答え合わせ形式で学科講習を行います。
- コンフィグが準備できた状態でプールをスタートします。時間帯に関してはご希望があればご相談ください。このコースでは、コンファインドウォーターを中で説明や器材セッティングなど行っていきます。
- 海洋実習 事前にプールでの基礎トレーニングを完了してからの海洋実習になりますので、よりテクニカルサイドマウントの内容にしっかり望めます。またevisでは海洋で使用するサイドマウントのリスクを踏まえて海洋使用時のノウハウをお伝えしています。日程は基本的に日帰りツアーを複数回or宿泊ツアーで行っていますが、さまざまなリクエストにお応えいたします。
学習講習
- ディープエアダイビングの歴史
- 物理学 A:圧力復習 B)ダイブ計画の為の数式(ベストミックス・MOD等)
- 生理学 A:低酸素症 B:酸素中毒(全身・中枢神経) C:ナコーシス D:窒素とヘリウムの吸収と排出 E:二酸化炭素中毒 F:一酸化炭素中毒 G :高体温症 H:低体温症
- 減圧の選択肢(エア・ナイトロックス・酸素・ヘリウム)
- 器材に関する考察 A:タンクのオプリション B:ステージタンクのオプション C:スーツ・インフレーションのオプション D:レギュレーターのオプション E:ハーネス・BCのオプション F:コンピューター/水深計/ボトムタイマーのオプション G:浮上とナビゲーションのリール H:リフトバック/サーフェスマーカーブイ(DAM) I :ライト(プライマリー・バックアップ) J:バックアップ器材(マスク・カッティングディバイス) K:ジョンライン
- ダイブテーブル A:減圧ソフト B:アルゴリズムの紹介と検討
- ダイブ計画 A:オペレーション(サポート・チーム) B:チーム計画(ガスマネージメント・マッチング・酸素/窒素限界) C:緊急計画(減圧失敗・酸素中毒・分析とログ・一般的な問題)
- 手順 A:ボトム・トラベル・減圧ガス(ノーマルオペレーション・トラブル時分析とログ) B:潜降(EN方法・潜降ライン・フリー潜降・ナコーシス・呼吸・コンフィギュレーション C:多種の速度 D:サポート E:ナビゲーション(岸から・潜降ラインから・ボートから)
プール講習
【陸上ドリル】
- 基本と中級のハンドシグナルのデモ
- 減圧義務と仮想オーバーヘッド環境に適した器材の選択と準備
- SMBの配置とガス交換手順の為のチーム間ドリル
- バディ救助ドリル
- 使用されるガスミックスの適切な分析とラベリング
- 正しいダイブ前計画の提示 A:個人やチームのガス消費に基づいた限界(ガスマッチング) B:計画水深での実際の混合における酸素暴露限界 C:計画水深での実際の混合における窒素吸収に基づく限界
【ダイブ前ドリル】
- 全てのダイビング前にはSTART(※)を使ってチェック
- ストレスの分析とその低減
- バディ・チーム同士のでのガスのマッチング
※)STARTとはSdrill、Teamの器材チェック、Air(ガスマッチング)、Route (EN/EXと水中コースの確認)、Tables(深度、時間、ポイント、スケジュール)
海洋実習
【水中ドリル】
- コミュニケーションを通し、バディ・チーム間で配慮の意思を示す
- 一定水深を維持して一定の時間泳ぐ(RMVの測定)
- 一定の水深・位置を保ちながら複数のステージボトルの廃棄と回収の能力をデモする
- 複数のステージボトルの取り扱いと呼吸源の切り替えのデモを行う
- 一定の水深・位置を保ちながらバディ・チーム間におけるガスのシェアの能力をデモする
- 完璧な中性浮力とトリムのデモを行う
- 完璧なコントロール浮上をデモする(6m/min、1m/min)
- リフトバックによる浮力コントロールの能力をデモする
- チーム内の1人がマスクをなくした状態でエアシェアしながら浮上する能力をデモする
- 減圧ガスを無くした場合の臨時の減圧スケジュールを作る
- 中毒ダイバーを浮上させ、水面で30m以上の曳航した後、器材を取り外す能力をデモする
- 一定水深で、呼吸と視界を無くした状態で水平に15m泳ぐ
- 潜水計画に則したダイビングを行う
- 正しいナビゲーションテクニックをデモする
- 2回のダイブでリールとSMBを使った浮上と段階減圧をデモする
- バルブシャットダウンドリル
- バックアップギアへの交換(マスク)
必要器材・持ち物
- ダイブコンピュータ
- クローズドタイプSMB(フロート)
- スプール(30m以上)
- カッティングデバイス×2
- 予備マスク
- ダイビング器材一式(wタンクorサイドマウント)
担当インストラクターより一言
ディープエアの最高峰のコースであり、テクニカルダイバーのひとつの到達点ともいえます。またこのコースを終了することで、100m潜水への道が開かれます。
こちらのブログもご覧下さい。空気で深度55mまで潜るTDIエクステンディッドレンジダイバーコースの価値
講習費用
講習費 | 105,600円 |
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実習費 | 33,000円 |
教材/登録費 | 11,550円 |
合計 | 150,150円 |
その他の費用 | 食事代・宿泊費・ボートダイビング代・レンタル代(いずれも必要な場合) ●海洋は2日目ともに2ビーチダイビングの設定です。ボートダイビングの場合は追加1日/5,500円 ●酸素レギュレーターレンタルが必要な方はコース中1セット/5,500円 ●デコシリンダー充填済レンタルが必要な方はコース中1セット/5,500円 ●マイステージボトルの方の充填費用・酸素充填100bar3,300円 180bar5,500円 ・NX50充填180bar4,400円 |
※2名以上だと合計から22,000円割引になります。
※実習費には、プール使用料、シリンダー8本、施設入海料等が含まれています。
※教材/登録費には、TDI 減圧手順ダイバーマニュアル、Cカード登録費用が含まれています。
※スキルが基準に満たない場合は補講(別料金)が必要となります。