ADナイトロックス
このコースでは、最大深度40m(130ft)までをEAN21~酸素100%で適切なミックスを使用することについて検証します。このコースの目的は、減圧停止を必要としないダイビングにおいて酸素21~100%のEANを使用することについての利点や危険性、適切な手順について教養およびトレーニングすることです。インストラクターの裁量で TDI 減圧手順やイントロテックと組み合わせることができます。
達成できること
- 酸素の割合が21%を越えるナイトロックス~100%酸素までのガスを使い、深度40mまでの潜水計画の立案ができるようになります。
- テクニカルダイビングのノウハウを活かし、通常のレジャーダイビングにおいても、ダイビングの効率を考え、リスクを抑えることを考える事ができるようになります。
- 加速減圧で窒素の排出を高めることができます。
- SMB展開テクニック(オーラルとパワーインフレーター)、ステージボトルの取り扱いなどのテクニックを身に付けます。
受講の条件
- 18歳以上、保護者の同意がある15歳以上
- TDIナイトロックスダイバーもしくは同等資格保持者以上
- 海洋でのダイブログ25回以上
- このコースを TDI 減圧手順コースと組み合わせて指導する場合、講習生の年齢は18歳以上
※アドバンスドダイバー レスキューダイバー イントロテックダイバーコースを事前に受講をお勧めしています。
講習と所要時間
●学科6時間 ●プール8時間 ●海洋4ダイブ
- ご入金後、マニュアルをお渡ししますのでホームワークにてKnowledgeQuestを完了していただきます。
- 来店もしくはオンラインで、答え合わせ形式で学科講習を行います。
- コンフィグが準備できた状態でプールをスタートします。時間帯に関してはご希望があればご相談ください。コンファインドウォーターではイントロテックで習ったスキルをベースにテクニカルなスキルをさらに磨いていきます。
- 海洋実習 事前にプールでの基礎トレーニングを完了してからの海洋実習になりますので、よりテクニカルサイドマウントの内容にしっかり望めます。またevisでは海洋で使用するサイドマウントのリスクを踏まえて海洋使用時のノウハウをお伝えしています。日程は基本的に日帰りツアーを複数回or宿泊ツアーで行っていますが、さまざまなリクエストにお応えいたします。
学習講習
- 物理学 a. 圧力に関する再確認
- 生理学 a. 低酸素症 b. 酸素中毒 i. 全身酸素中毒ユニット(OTUs) ii. CNS(中枢神経系) c. 窒素ナルコシス d. 窒素の吸収と排出 e. 二酸化炭素 f. 一酸化炭素
- 公式計算 a. ベストミックスの計算 b. ミックス計算からMOD(最大行動可能水深)を求める
- 器材の考察 a. 酸素40%未満 b. 酸素40%以上
- ダイブテーブル a. テーブルと空気相当水深 b. PC(パーソナルコンピューター)が生成するテーブル
- PDC(ダイブコンピューター) a. ミックスの調整 b. 酸素の適合
- ダイブプランニング a. プランニングの実行 i. ガスの条件 ii. 酸素限界 iii. 窒素限界
- 一般的なガスミックス製造手順(インストラクターが一つの方法をデモンストレーション) a. 分圧ブレンディング(分圧混合) b. 連続インラインブレンディング(連続混合) c. メンブレンセパレーションシステム
- 減圧 a. EANをデコガスとして使用(例: 50/50、80/20) b. 減圧用酸素 (O₂) c. 複数のガスを切り替えるメリット/デメリット
主な課題
トレーニングダイビングでの最大深度は40m(130ft)以内また、以下のテクニックをオープンウォータートレーニングにおいて習得しなければならない:
【ランド ドリル】
- ナイトロックススキルの復習
- 正確なキャリブレーション方法を含めた酸素アナライザーの正しい利用方法をデモンストレーション
- ダイビング前の適切なダイブプランニング a. 個々のガス消費量に基づく限界 b. 計画した深度での、実際に使用するミックスガスによる酸素曝露に基づく限界 c. 計画した深度での、実際に使用するミックスガスによる窒素曝露に基づく限界
- 各ダイビングにおけるCNS酸素曝露時間とその累積量を計算し、記録する。
- ガスラベリングの理解度をデモンストレーションで確認
- 酸素サービスのための装置と準備と関連した規定を遵守する。
- 使用する際には、正確な酸素%をナイトロックスPDC(ダイブコンピューター)に入力する
- 事前に計画した範囲内で適切にダイビングを実施
【このコースの修了条件】
- TDI ADナイトロックスコース エグザム(学科テスト)に合格すること
- 海洋実習の全ての内容を安全かつ効果的に行えること
- ダイブプランニングとその実行に関し適切な判断を行えること
【プレダイブドリル】
- すべてのダイビングの前にS.T.A.R.Tを実行
- ストレスマネジメント(分析と軽減)
*START:S(S-ドリル-空気切れ時の対応トレーニングとバブルチェック)、T(チーム-バディの器材チェック)、A(エアー-ガスマッチング)、R(ルート-エントリー/エキジットと計画された水中コース)、T(テーブル-深度、経過時間、コース上のチェックポイント、スケジュール)
【水中ドリル】
- 的確な浮力コントロールのデモンストレーション(手足を動かすことなく水平姿勢を維持してホバリング)
- コミュニケーション、すぐ近くにいること、チームダイビングの練習を通じて、バディや他のチームメンバーへの優れたアウェアネスを示す
- プライマリレギュレーターのフリーフローをシャットダウンサイクルによりコントロールし、バックアップレギュレーターへの交換をデモンストレーション
- 中性浮力を保ちながら、適切な安全停止を行う。
- 水中において一定の深度、位置を維持しながら統率のとれたバディとのエアシェアを、レシピエント(エア切れダイバー)とドナー(エア提供ダイバー)の両方をデモンストレーション
- 正しい姿勢をデモンストレーション;適切のトリム、前進時のホリゾンタル/ストリームラインなど
- 適切なストレス分析(認識とマネジメント)のデモンストレーション
- 中層における、姿勢と位置をコントロールした状態でのエアシェア
- 水中からのSMB(フロート)の打ち上げとSMB(フロート)を使った浮上と安全停止
- ステージボトル(EAN50~O2)のガスチェンジ手順
- ステージボトルの取り扱い
必要器材・持ち物
- プライマリレギュレーターと接続されたオルタネイトセカンドステージオクトパス、もしくはリダンダントスクーバユニット:1.9L(13ft3)以上 ※サイドマウントダブルやバックマウントダブルでの参加も可能です。
- SPG(残圧計)
- 深度計、自動ボトムタイマーおよび/もしくはPDC(ダイブコンピューター)
- パワーインフレータ付きBCD
- ナイフまたは切断器材(カッティングデバイス)
- トレーニング環境に適したダイビングスーツやブーツやグローブなどの保護具
- 使用するEANに適合するよう洗浄され、認定ラベルが貼り付けられているシリンダーーとレギュレーター
- 酸素アナライザーでの分析(酸素アナライザーはインストラクターが提供してもよい)
- 空気ダイブテーブル
- EANテーブル
- クローズドタイプSMB(フロート)
- スプール(21m以上)
- マスク
- スノーケル(海洋トレーニングでは必須 収納型スノーケルもおすすめ)
- フィン
- FO2=40%を超えるEANx用・酸素用に正しく洗浄されたシリンダーとレギュレーター(レンタルのご用意もあります)
- 酸素アナライザー(インストラクターが持っていきます)
担当インストラクターより一言
加速減圧で窒素排出効果大! テクニカルダイビングの理論が1からわかる学科講習、実技ではテクニカルのハイレベルなテクニックが身に付きます。
テクニカルダイビングに進みたい方はもちろん、深場でのカメラ派ダイバーさんもより安全な潜りかたを知っていただけます。また、ダイビングの知識や見解を広げたいダイブマスターやインストラクターの方々にもおすすめのコースです。
講習費用
講習費 | 97,900円 |
---|---|
実習費 | 28,600円 |
教材/登録費 | 11,550円 |
合計 | 138,050円 |
その他の費用 | 食事代・宿泊費・ボートダイビング代・レンタル代(いずれも必要な場合) ●海洋は2日目とも2ビーチダイビングになります。ボートダイビングの場合は追加5,500円 ●酸素レギュレーターレンタル コース中5,500円 ●デコシリンダー充填済レンタル コース中5,500円 ●マイステージボトルの方の充填費用・酸素充填100bar3,300円 180bar5,500円 ・NX50充填180bar4,400円 |
※2名以上だと合計から22,000円割引になります。
※TDIナイトロックス取得者は11,000円割引になります。
※実習費にはプール使用料、シリンダー4本、施設入海料等が含まれています。
※教材/登録費にはTDI ADナイトロックスダイバーマニュアル、Cカード登録費用等が含まれています。