【ネズミゴチ】〜夕暮れ時のランデブー
[学名]Repomuceus richardsonii
[分類]魚上綱-硬骨魚綱-スズキ目-ネズッポ亜目-ネズッポ科-ネズッポ属
[和名]ネズミゴチ 鼠鯒
[英名]Richardson dragonets
[生息地]北陸 伊豆
コチという名前ですが、コチ科の魚ではなく、ニシキテグリと同じ仲間のネズッポ科のお魚。
初夏になると産卵のため、10m以浅の砂地によくいます。
下向きのおちょぼ口がかわいく、背ビレをピコピコ動かすしぐさはかわいいですよ♪
オスとメスで背ビレの模様が違いますから背ビレをチェックしてみましょう。
夕方になるとオスとメスのペアで、並んでいて、夕暮れ時に産卵行動を行います。
産卵の時には、ニシキテグリと同じように、ちょっと大きなオスがメスを自分の胸ビレの上にエスコートして、なんと2〜3mも急浮上して卵を産みます。
これは自分の子孫を海流にのせてより遠くに拡散させるためにやっているのです。
夕暮れダイビングで観察してみたいですね。
口の中に刺激臭を出す器官があって口臭がきつく、昔はノドグサリなんて和名がありました。
さらに関西では、ガッチョ(卑しいガキンチョという意味)とか呼ばれ、散々ですが、天ぷら屋さんではメゴチとかテンコチと呼ばれる高級魚扱いになります。
2008.08