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フィリピン スービック

スービックは、18世紀末にフィリピンを最初に征服ししたスペイン人によって作られた軍事拠点となる港で、その後はアメリカが管理をしていました。
第二次世界大戦で、1942年に大日本帝国が占領したが、終戦後、フィリピンとアメリカの間で協定が結ばれましたが、1991年にはフィリピンに返却された。アメリカがインフラ整備をしてくれた土台に経済特区になった。世界情勢の変化により、2015年にアメリカ軍の駐留がはじまっています。

スービックという場所ですが、スービックはマニラから北へ約130kmの距離にあり車で約3~4時間で到着します。何故、130kmで4時間も?と疑問に思われるかもしれません!それは渋滞が当たり前のマニラを抜け最近こそ高速道路ができいくらか良くはなりましたがほぼ一本道で何かあればすぐに渋滞というここフィリピンの道路事情の悪さの為です。ここスービックはオロンガポ市を中心に米海軍基地跡を利用したSBMA(スービック湾都市開発庁)管轄のフリーポートゾーンが有りまるでフィリピンの中のアメリカといった感じです。海軍の置き土産のインフラ(電気、ガス、水道)をそのまま使っているので生活は快適です。

このスービックの目玉スポットである、装甲巡洋艦USSニューヨーク (USS New York, ACR-2) は、129年前に建造され、第一次世界大戦から活躍し、第2次大戦初期に沈められた、アメリカ海軍重巡洋艦。 スービック湾の中央、水深30mの海に沈んでいる。 1991年のピナツボ山の大噴火で船体の半分は火山灰に埋もれている。
USSニューヨークは1888年に建造を開始し、1891年に進水した全長115m、全幅20m、総排水量8,150tを誇る当時最新鋭のCA-2型重巡洋艦。合計17,000馬力を咆哮する4基のエンジンは、艦長以下550名の乗組員を載せ、最大速力21ノットの航行を可能とした。世界中で輝かしい戦歴を重ね、1932年に再びアジア艦隊に戻り、1933年には電力供給と船舶部材製造所としてオロンガポ造船所に係留されて晩年を迎える。 そして太平洋戦争が始まった直後の1941年のクリスマス、日本帝国海軍の手に渡らない様にアメリカ海軍がスービック湾に沈めたと言われている。

この巨大なパドルシップへのペネトレーションには、様々な知識、ノウハウ、テクニック、そして心構えが必要となります。迷い込んだら抜け出せないような迷路のような通路。深い水深により、必要となる減圧手順方法。せまくシルトの積もった艦内は、少しのフィンワークや動作の乱れであっというまになくなる視界。極めて難易度が高いのがこのニューヨークへのペネトレーションです。横倒しになった艦内には大きなエンジンルームや様々な通路、トレーニングで得た最高のテクニックとノウハウと心構えを持ち探検するわくわく感そしてロマンを感じずにはいられません。